HR053 古民家リノベーション【S様邸】

リビングダイニング

LDK

リビングダイニング

外観

LDK

LDK

リビングダイニング

リビング

リビングダイニング

キッチン
古民家カフェをイメージしたデザイン。
カウンター越しにくつろげるスペースはお客様のお気に入りの場所。

主寝室

洋室

広縁

洗面室

WC1

玄関ホール

玄関ホール

ファサード

外観

ガレージテラス

ホームエレベーター

LDK2

LDK2

門構え

門構え

























用途
自宅
階数
2階建て
居住者
ご夫婦、ご両親、その他
所在地
群馬県安中市
プランニング・設計・施工
プランニング・設計:アールプラン建築士事務所、施工:18ヶ月
完成時期
2024年12月
敷地面積
-
■ 築150年の古民家再生プロジェクト
明治初期に建築された古民家を新しい住居として現代的に再生するリノベーション。
古民家の名残を残しながら現代の住まい方を取り入れ、再生してもどことなく懐かしい雰囲気のする空間とした。その当時から使用されている家具や衝立、時計などが活かされるデザインを計画した「古民家再生プロジェクト」。
-機能と性能の向上-
今回のリノベーション計画の最大の要素が「三世帯で住む家」である。古民家は建築面積で約60坪もある大きな建物。この時代にしては珍しくはないが、現代ではかなり広い建物。
再生することにより、三世帯が暮らせる間取りとした。
1階に二世帯の間取りを分け、プライバシーに配慮した。また、2階も居住スペースとしており、急な階段を上り下りすることが不安となっていた。ホームエレベーターを設置し、行き来しやすい機能を持たせた。
性能の向上としては、耐震改修を行った。歴史的に価値がある古民家をこれからも長く住み続けるために、安心して暮らせるよう必要不可欠な工事である。
-外観-
この年代の建物は基本的に土壁によって作られており、規模も大きいので今後のメンテナンスとコストも考慮する場所でもある。家の顔となる南側は昔の雰囲気を残し、そのほかはサイディングにすることで外部の性能も向上させた。
【BEFORE】
■ 江戸時代後期からある門構えの復元修繕工事
歴史ある文化財の門構え。
ポイントは、意匠性のある瓦葺きの不安定な建物を どの様に耐震計画を立てながら当時の趣を復元するか。
解体時にも一つ一つ丁寧に行い、その造りを考える作業でした。
復元の要となるのが、職人の技量と当時の素材。これらは現代の建築で失われていることが多いところでもあります。
当時の柄の瓦が少なく、特に白い丸瓦は既に製造されておらず、ようやく見つけ出した代物。
木工事もまた、当時の木材自体が流通が少ない中で、解体時に取り除いた木材を加工して使用しました。
耐震をとるための金物類を見事に隠して復元。既存の曲がりの大きな柱に対して、新たな木材を丁寧に削りつける業。
門を開けた時、どことなく当時の情景が感じられます。
【BEFORE】